大地震時の津波に対する避難対策・・忘れられた人たち?
2016/03/19
東日本大震災の後、次の大地震として南海トラフ地震が取りざたされています。
最悪の場合、32万人の死者が想定されるということです。その大部分は津波によるものです。
地震発生後、最も早い地域では2分で津波が襲うそうです。それは、紀伊半島の先端にある和歌山県串本町です。
串本町では、避難タワー・避難ビル等の一時避難場所を家の近くに設置し、住民の半数2,000人を避難させる計画が進んでいます。
近所の方の気になる話
一方、ちょっと気になる話を近所の方から聞きました。
その方は、正月に紀伊半島の本当の先端、潮岬灯台に登っていたそうです。他にも多くの観光客がいたそうです。
そうすると、「大きな津波の観測があった」との緊急速報メールが自動配信されたそうです。これは、後で誤報とわかったのですが、観光客の人たちは、その時、どうしていいかわからず、結局そのままじっとしていたそうです。
でも、本当の災害だったら、どうなっていたでしょうか・・
特に地震や、それに伴う津波等の災害を受ける可能性のある観光地には、地元のことを知らない観光客が来ています。外国の方も来られているかもしれません。
国や地方自治体は、地元の方の避難を考えるのは当然として、観光客などその土地の人でない方の避難も考慮できているでしょうか?
忘れられている、後回しにされているケースはないでしょうか?
観光客の避難への考慮も
たとえば、駅やバスターミナル、駐車場など土地の入り口になる場所に避難先の地図を掲示したり、避難先となる建物への道筋(矢印)の掲示など、すでに実施されているところもあると思いますが、きちんと取り組んでいただきたいと思います。
そうすると、
「観光客の方、安心してください。逃げられますよ!」
ということでアピールできるのではと思います。