同じことをずっとできる天才イチロー、ステキな稲葉さんの前で上機嫌!
2016/07/04
2016年3月15日の報道ステーションで、イチローと稲葉の対談を放送していました。
イチローの何気ない話の中に色々と示唆に富むものがあり、とても楽しめました。
最初のイチローの発言
「続けてみることって、すごく大事なことだなと思いました。
僕同じことずっとできるんです。
この4か月日本にいましたが、車の中とか部屋の中とかほぼ1曲でいけたんです。アホでしょう。僕そういうタイプなんです。
好きだったアーティストの人の詞と歌っている人がマッチしないんです。
でもずっと続けているとだんだん見えてきます。
狭い世界でもずっと見ていたらいろんなことが見えてきます。
それははっきり言える。
すごく単純な作業ですけど。合理的な考えを持っている人って省きがち、
だから見えないものもいっぱいあると思います。」
同じことをずっと続けられる能力のある人が天才だと言われます。正にそれですね。
人が物事を本当に理解するためには、繰り返しが必要です。
最初の進歩は自覚できないほどの微々たるものですが、ある時点を越えると、急激に理解が進み、色々なことがわかってくるということです。
多くの人は、理解が進んでいない段階で飽きてしまい、やめてしまいます。
イチローは、持って生まれたもの、今までの経験から、同じことを続けることが苦にならず楽しむことができるんですね。
それにしても、イチローが調子に乗ってしゃべっている時は、普通の気のいいおじさんなんですよね。
プロフェッショナル、求道者というイメージはありませんね。それを素直に出せるところがいいですね。
普通のおじさんが、世界のイチローという別の自分を冷静に眺めている感じです。
テレビ初の発言?
「高2の春のことです。
イップスになって投げられなくなったんです。
今上下関係が緩くなって、プレッシャーはないじゃないですか。
僕らの時代は、1年生はゴミ、2年生は人間、3年生は神様
ゴミが神様に投げるのだから、すごいことだったんです。
野球人生一番のスランプでした。
投げることってその当時、一番自信があったことなのに投げられなかったんです。
それでもプロに入って、治ったのは97年ぐらい。
日本一になった時まだイップスだったんです。
あの高校の2年半は支えになっている。
あんな、しんどいことはない。
なにやったって、それに比べると天国みたいなものですよ。
しんどい思いはどこかでしておくべきですよね。早い段階で。」
イチローがイップスだったとは知りませんでした。
イップス(Yips)とは、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害のことです。
(実は、私も今回初めて聞いて、調べました。)
悩んだんでしょうね。まだ高校生だったし。。。
それに比べたら、今の苦労は天国だと言っていますよ。
ベースが違いますね。すごい強さを持っていますね。
また、稲葉が
「それ、どうやって克服したの?」
と聞くと、
「センスです。
これは努力ではどうしようもない。」
って答えています。
努力すれば、なんでも叶えられるというのは誤りですよね。
自分の持って生まれたものを生かして、初めて願いが叶うと思います。
イチローには自分に対する自信が感じられますね。
それにしても、「センスで克服」というのが、凡人には今ひとつ分からないので、もう少し聞いてみたい気がしました。
話題が変わって稲葉さんに対して
「1年経って稲葉さんの押しが強くなっていたら嫌だなって思ってたけど、
変わってなくて嬉しいです。さすがです。
すてき、稲葉さん!」
稲葉さんは常にイチローの言っていることを
「あっ、そうなんだ」「そうそう」
なんて、柔らかく受けとめて返しているのが印象的でした。
イチローとは違う良さ、魅力がありますね。
「えっ〜?」「違うよ〜!」なんて言われたら会話が続かないもんね。
稲葉さんとなら時間を忘れて喋ってしまうんですね。
イチローが褒める気持ちわかります。
おわりに
やはり、イチローからは学ぶことが多かったです。
特に、同じことをずっとやり続けることでいろんなことが見えてくる、というのは、ぜひ真似したいと思います。
ただ、イチローを目指すよりは、稲葉さんの物腰を目指した方が、より私に合っているのかなって、思いました。
第2弾があります。 体づくりについてイチロー節炸裂!稲葉との対談第2弾