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本屋大賞

映画にもなった小説「君の膵臓をたべたい」をより楽しく読むための予備知識

はじめに

小説を読んでいると、ふと疑問に感じることがあるのではないでしょうか。
例えば、出てくる人、組織、出来事、行動、環境など関連するが説明がないものがありますよね。

それらを調査して、説明することで内容理解に役立てたいと思います。

題材は毎年の本屋大賞にノミネートされた作品から選んでいきます。

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今回の対象の本

「君の膵臓をたべたい」 著者:住野よる

 

膵臓の役割は?

膵臓というのは内臓の一つであることはわかりますが、心臓や胃などと違って、何をしているのかピンとこないのではないでしょうか。

膵臓は、胃と背骨の間にあります。長さは15〜20cm、重さは120gぐらいです。
淡黄色で、とうもろこしやぶどうのように房がポコポコ付いています。



膵臓の役割は二つあります。

①消化液を分泌する

食べ物は口から入ると胃に送られます。
胃ではタンパク質消化酵素と胃酸の働きで、主にタンパク質を消化し食べ物をドロドロの粥状にします。
それが十二指腸に送られると、膵臓から膵液と呼ばれる消化液が分泌されます。
膵液には、タンパク質分解酵素、炭水化物分解酵素、脂肪分解酵素などが含まれていて、十二指腸の中で食べ物の消化を行います。

また、胃から出てきた食べ物は、胃酸により強酸性になっていますので、そのままだと十二指腸が荒れて潰瘍になったりします。
そこで、うまくしたもので膵液は弱アルカリ性になっており、食べ物を中和して十二指腸を守るようになっています。

②ホルモンを分泌する

膵臓には、ホルモン分泌器官が100万個程度あり、血糖値を調節するホルモンが分泌されます。
このホルモン分泌器官は島状に点在しているため、発見者の名から「ランゲルハンス島」と呼ばれます。(とても人体の一部の名称とは思えない・・)

血糖値を上げるホルモンはインスリン、血糖値を下げるホルモンはグルカゴンです。これらの分泌を調整して血糖値を一定に保つ機能を担っています。

このように、膵臓って健康維持のために重要な働きをしているんですね。

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膵臓の死に至る病気とは?

物語のヒロインは、膵臓を患って余命宣告を受けています。
ただ、病名は一切出てきません。

いったい、膵臓の死に至る病気とはなんでしょうか?気になります。

代表的な膵臓の病気には、急性膵炎、慢性膵炎、膵嚢胞、膵臓癌などがあります。
この中で余命宣告される病気として膵臓癌が有力だと思います。

これは膵臓癌が初期の自覚症状がないため、発見されたときには進行、転移が進んでいる場合が多いこと。
また、膵臓が体の深部(胃の後ろ)にあるため治療が難しいためです。

それと、注射器や検査機器を持ち歩いていることから、1型糖尿病に似ていると言っている人もいます。
確かに、膵臓癌患者の6~8割が糖尿病を合併しているということです。

タネを明かすと、作者自身がTwitterで架空の病気だと言っています。
ですから、肝臓癌と1型糖尿病を参考に創作したということではないでしょうか。


膵臓は食べられる?おいしい?

いやいや、本当に人の膵臓を食べるなんてグロテスクですよね。

そこで、焼肉屋で食べられる牛の膵臓ということで「シビレ」「グレンス」があります。
私は食べたことがないのですが、脂がまったりとしてフォアグラっぽいようです。


感想

”膵臓をたべたい”という強烈なタイトルに引っ張られて、膵臓を食べることにこだわった解説をしちゃいました。

でも、膵臓は気を引くための方便で、実際は桜良というとても愛すべき子のキャラで持っている小説だと思います。

主人公が若くして死ぬというのは、切なく悲しくて、多くの小説に書かれていますね。

その、死という暗さを吹き飛ばしてくれる桜良の明るさが嬉しくて、次に桜良がどんな楽しいことを始めるのかを楽しみに読み進めました。

そして、いつの間にか桜良が好きになっていました。
そういう小説でした。

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